【杉山城】
市野川左岸の山の上に築かれた山城である。築城主は不明。地元豪族の金子主水の築城によるとの伝承はあるが、
文献資料にはあらわれない。従来、城の縄張りの観点から後北条氏の時代に造築されたものではないかとの見方
が有力であったが、発掘調査にもとづく考古学的な知見からは山内上杉氏時代の城である可能性が非常に強く
なってきた。
この縄張りを主とする城郭史的観点と考古学的観点の見解の相違を「杉山城問題」と呼んでいたが、後に発掘
調査を裏付ける文書の提示により文献史学的観点を含めた見解の相違へと深化している。
2017年(平成29年)4月6日、続日本100名城に選定された。