【関宿城】
室町時代に簗田満助または簗田成助によって築かれたとされ、江戸川をさえぎるような縄張りを持っていた。
建造物としては「御三階櫓」と呼ばれる天守閣状の代用櫓が建築され、1671年に再建された際には江戸城の富士見櫓
を模して再建されたという。現在、千葉県立関宿城博物館に御三階櫓を模した模擬櫓があるが、この模擬櫓は1995年
に建てられたもので、城跡とは無関係な場所に建てられている。藩政時代に御三階櫓が築かれた場所は河川改修により
旧状をとどめていない。
★歴史★
○1457年−古河公方家臣・簗田成助が築城。
○1565年〜1574年−3度の関宿合戦。
○1590年−小田原の役後、松平康元が入城、関宿藩興す。
○1671年−天守破損、御三階櫓を江戸城富士見櫓を模して建築。
○1870年−外曲輪焼失。
○1872年−廃城決定。
○1875年−民間払い下げ、破却。
○1995年−千葉県立関宿城博物館として再建。